玄関脇の紫陽花「旭の舞姫」が咲きました。
花弁に絞りのような斑が入っている和テイストの紫陽花です。
この旭の舞姫、完璧に日陰エリアで育っているためか、花数も少なくお花も小さめです。
唯一この子だけ、首を長〜く伸ばしてギリギリ日光浴できたお陰で大きく咲くことができました。
お日さまの力は偉大です。
さて、昨日は三島文化会館のイベント「スタインウェイを弾こう」に参加してきました。
これは、一人につき30分大ホールでスタインウェイを体験させてもらえるとても贅沢なイベントです。(有料ですが)
小ホールは、ステップやコンクールで入る機会も多いのですが、大ホールは数えるほどしかありません。
しかも人気のない大ホールは、ただただ大きな空間です。
ピアノもなんだか小さく感じるほど。
そして兎に角よく響きます。
細かな音などは、出す側から空間に呑み込まれ、モヤっとした音の塊にしかなりません。
この時ふと舞台役者さんの姿が頭をよぎりました。
この大きな空間の客席の隅々まで自分の声を届けられる役者さん、それは本当に凄いことです。
滑舌や発声、大きな手振り身振り、大仰な化粧、舞台ならではの人に伝える技術が必要なことを、ここに立って初めて実感することができました。
小ホールでは味わえない感覚です。
そして、それはピアノを弾くことにも通じます。
お家やお教室で弾く感覚と同じでは伝わらないものがある。
反田恭平さんが「音色の秘密は第一関節を鍛えることにある」と言っていましたが、その辺りが私たちにとっての発声練習の第一歩なのかもしれません。
ダイナミックの変化も判りやすく表現しなければ伝わらないでしょう。
コンクールも近いですが、舞台で演奏することを想定した練習の必要性を実感して帰ってきました。
さてこのイベントですが、ホールに赴くと私たちのためにちゃんと匠の方々が待機して下さっていました。
本当に贅沢な時間でした。