興奮冷めやらぬまま帰ってきました!
これです↓
行かれた方はご承知の通り、とにかく素晴らしいコンサートでした
疫病のおかげで、本当に久しぶりのコンサート
それがこんなに素晴らしいものだったなんて、神様からのプレゼントとしか思えません
それにしても、このコンサートで改めて感じたのは、辻井さんの紡ぎ出す音の強靭さです
大ホールでのコンサートでしたが、まるで小ホールで弾いているかのよう
ppからffまで全ての音が、ホールの隅々までとてもクリアに響き渡っていました
ただ、辻井さんに強靭というイメージはありません
それは彼の音が、強靭な中にも輝きと美しさを秘めた透明感のある音色だからだと思います
ノーブルで奇を衒ったところのない演奏、なのに物凄い求心力で私たち観客の心を捕らえて離しませんでした
今回のコンサートは、1時間半全くの休憩なしでしたが、辻井さんに疲れたところは微塵もなく、アンコールも3曲
しかもその3曲目が「ラ・カンパネラ」という・・・
観客からも軽いドヨメキがありました
また私が今回のプログラムの中で最も心を打たれたのは、シューマンの「子供の情景」でした
第7曲の「トロイメライ」、肩を並べる者はいないと思っていたホロヴィッツの名演に勝るとも劣らない演奏でした
とにかく何と言葉で表現したら良いか分かりませんが、辻井さんの「子供の情景」それは今思い返してみても、只々純粋な何か、だったように思います
最後は「もうここまでだよ」といった感じで、ご本人自らピアノの蓋を閉めました
茶目っ気のある人ですね
帰りの駐車場は予想通りの大混雑でしたが、辻井さんのピュアな演奏に浄化されたせいか、皆さん気持ちよく譲り合ってスムーズに会場を後にできました
辻井さん、素敵な一夜をありがとう