昨日、久しぶりにピアノのコンサートへ行ってきました。
阪田知樹さん、2016年に行われたリスト国際ピアノコンクールでアジア人男性として初めて優勝された方です。
そのコンクールでは、審査員の一人に「まるで天使が弾いているようだ」と言わしめたとか。
その天使の弾くピアノの音色を確かめたく行ってきました。
かくしてその音色はと言うと、それはどこを切り取ってもまろやかで美しいものでした。
特にその美しさは、弱音で発揮されていたように思います。
細かなパッセージは、まるで羽が生えたかのようでしたし、トリルは大変精妙で美しいものでした。
又演奏は、時にピアノと戯れているかのような躍動感に満ちた面と、息を詰めて聴き入る程の緊張感の高い面があったりと、強い求心力を感じるものでした。
アンコールは、何と大サービスの4曲。
献呈、ヴォカリーズ、アイ・ガット・リズム、バガテルと、お馴染みの曲が並べられていて楽しめました。
会場も盛り上がっていましたし、とても良い演奏会だったのではないでしょうか。
又是非行きたいと思えるピアニストでしたが、そのうち人気が出て買いにくくなるんじゃないかと危惧しています。
とは言え、充実の1日でした。