2日ほど経ってしまいましたが、11月1日金曜日に、ロゼシアターで行われたワルシャワ国立フィルと反田恭平さんのコンサートに行ってきました。
お目当ては、オケ、ではなく反田恭平さんです。
前回聴いた伝説の(私的に)ラフマニノフが忘れられず、一体どんな音色で楽しませてもらえるのだろうと期待に胸を膨らませていました。
その日は席も舞台に近く、ピアニストを斜め後ろから眺められるベストアングル。
これなら反田さんの手の甲に出来たリスト筋やらラフマニノフ筋を拝めるかも!などと考えていました。
が、どうした事でしょう。
思いの外ピアノが鳴っていないのです。
ショパンだから?
いやいやそんな訳はない。
反対にワルシャワフィルの方は、深みのある豊かな音色で鳴りに鳴っていますから、どうにもピアノとのバランスが取れません。
ピアノの音色は、オケの響きの波に揉まれ、時に沈み時に浮上しを繰り返していました。
確かに連日西に東に、コンサートをこなしてきて疲れが溜まっていたのかもしれませんが、それにしてもこれが反田恭平さんの音?と思うと腑に落ちません。
もしやピアノそのものが鳴っていないのかも。
そんな思いが胸をよぎりましたが、確かめようがありません。(でも、それしか考えられません)
今回これが初反田、という人もいたでしょうに、これが反田恭平の音色と思われたらとても残念だなぁと思いながら帰路につきました。
そうなると少し前に聴いたケヴィン・ケナーのあのショパン(今回と同じショパンのコンチェルト1番でした)は、本当に胸に染み入る良い演奏だったなぁと、ケナー様に思いを馳せてみたりして・・・
あの時は、オケパートが最小編成(というか室内楽仕様)だった事、そして小さな会場だった事で、正にピアノが主役でした。
ピアノが鳴らない時、オケの編成を縮小する、なんて事は出来ないものなのか、などと思いながら夜中ケナー様のCDを2枚ポチッとした私でした。