3月28日、私の恩師柴田淑子先生が旅立たれました
2年半の闘病を経ての旅立ち
覚悟していたとはいえ、寂しさは拭えきれません
入院したら会えなくなるかもしれないとのことで、3月の始めには、母と2人で先生のお見舞いに
ベッドに横たわっているとはいえ、意識もしっかりされている先生でしたので、これが今生のお別れという実感をどうしても持つことが出来ず、大切な時間を他愛もない話しに終始してしまいました
それが少し心残りですが、ドラマのような展開もなく、なんて事のない日常の連続、それが人生というものなのかもしれません
今は、先生の遺された3冊の随筆を読む日々です
特に、ご主人の介護日記は、高齢の母を介護する自分と重なるところが多く、今なら先生の心に寄り添えただろうにと、取り戻せない日々を残念に感じています
私をピアノの道に導いて下さったばかりでなく、公私にわたってお世話になりっぱなしだった柴田先生
先生は、いつでも私の行く道を照らして下さる灯台のような存在でした
旅立たれても尚、その文章によって私を励まして下さる先生には、感謝してもし切れません
華やかな先生らしい、桜満開の頃の旅立ち
きっとこの先も、桜がほころび始める頃、先生のことを思い出すのでしょう
先生、長い間お世話になりました
どうぞ安らかにお眠りください