9月に入って一気に秋めいてきましたね。
朝晩の冷え込み、そして何より空気が変わりました。
玄関先のルリマツリ。
半日陰のせいか花付きが今ひとつですが、残りわずかな夏を惜しむかのように精一杯花を咲かせています。
さて最近私の教室では、初中級の生徒さん何人かに導入期向けの教本をお渡ししています。(全員ではありません)
難易度がぐっと下がった教本は、子供たちにとっては御し易く、あっと言う間に弾けてしまいます。
とは言え譜読みが楽な分、代わりに完成度を求めます。
一定のテンポに乗ってミスなく弾けているかはもちろん、拍子感があるか、適切な強弱をつけられているか、ゼクエンツ(同型反復)を見つけられるか、メロディーと伴奏のバランスは取れているか、和音の最高音を際立たせられているか、スラーや様々なスタカート、2音のスラー等の弾き方は分かっているか、そして何より脱力は出来ているか etc.
良い演奏をするための基礎的な事柄の数々です。
ある程度弾けるようになってきた今だからこそ、それらに気を配って演奏することができますし、又それらを本当に子供たち自身が理解しているかの確認にもなっているように思います。
随分簡単な教本を与えられたなと思っている生徒さんがもしもいたら、ガッカリしないで下さいね。
きちんと意図を持ってお渡ししています。
今は、これまで習ってきたことの確認と地固めの時期だと思って下さい。
今回は、その事をお伝えしたく書きました。
さて、夏休みが終わると同時に過ごしやすい季節がやってきました。
正に芸術の秋ですね。
そろそろ開放的でちょっぴり自堕落だった夏気分を切り替えて、じっくりピアノと向き合ってはみませんか?