♪ 蜂蜜と遠雷

長々お借りしていた本をようやく読み終えました。

 

と言っても、読み始めたら3日で読了してしまったのですが・・・

 

それがこれ。

 

今更感のある直木賞受賞作「蜂蜜と遠雷」です。

 

調律師のKさんにお借りして数週間放置していました。(酷い)

 

読むのに一苦労した方のお話を伺っていたせいでしょうか、なかなか食指が動かなかったのです。

 

けれど読み始めたら面白くて辞められなくなりました。

 

内容を簡単に言うと、日本の一地方の国際ピアノコンクールに出場した3人の天才コンテスタントの葛藤と成長といったところでしょうか。(ざっくりし過ぎかな)

 

登場人物に実在の人物を当てはめるのも面白く、この中国人コンテスタントのモデルはあのピアニストかな?とか、審査委員長はあの女流ピアニストかな?などと、勝手な想像を巡らせながら読んでいました。

 

又コンテスタントの演奏に触発されて、聴衆やコンテスタント自身の脳裏に様々な光景が巡る様は、まるで超常現象のようでそれも楽しめました。

 

流石にそれはないでしょ、という箇所もありましたが・・・

 

そしてなんと言っても風間塵という、人智を超えた天才少年の存在には、ひょっとして本当にどこかにいるのかも、という夢を抱く事ができるくらい、突拍子がない割に妙にリアリティのある人物として描かれていました。

 

ただ天才ゆえなのか、自分の演奏の間際であっても、どこ吹く風といった様子で他人の演奏を楽しんでいる3人には全く共感できませんでしたが・・・(笑)

 

動画サイトには、第一次予選から本選までそれぞれコンテスタントが演奏する曲がまとめられており、それをBGMに読むのもオツなものがありました。

 

ご興味のある方どうぞ。