12月も半ばを過ぎました。
日々は驚くほど速く通り過ぎていくので、追いかけていくのに精一杯、といった毎日です。(滞りがちなブログの言い訳)
そんな中、先日大人のための発表会、モンクールのお知らせを作り配布を始めました。
そこで今回は、モンクールのプログラムの中からドビュッシーの「アラベスク」を取り上げてお話ししたいと思います。
ところで来年のモンクールは、初参加の方がお二人演奏されます。
たまたまですけれど、このお二人がドビュッシーのアラベスクの1番と2番を夫々弾くことになっています。
「アラベスク」とは、“アラビア風の”という語源を持つ“唐草模様”のことを言います。
イスラム文化圏では、宗教上の戒律から人間を描くことが禁止されていたため、草木などを図案化した装飾文様が発達したのだそうです。
私たちにとって唐草模様というと、これなんですが・・・(防犯意識が高まる文様です)
実際は
こんな感じ。
連続性のある幾何学模様のようです。
ドビュッシーの時代は室内装飾が盛んで、壁紙や絨毯、額縁などにさかんに唐草模様が用いられていたそうです。(青柳いづみこ著「指先から感じるドビュッシー」より)
確かに1番などは、植物の優美に絡み合う様子が感じられる音楽となっています。
伸ばし気味の指で余り思い入れたっぷりのルバートなどつけ過ぎないように、どこか装飾的に演奏する方が良いようです。
つづく