三島のゆうゆうホールで行われたPTNAのSTEPに行ってきました。
お天気は良好でしたが風が強く、体感温度は結構低めな一日でした。
おまけに朝から頭が重く首肩が凝りまくり絶不調。
それでも日頃レッスン室で聴いている生徒さんたちの響きがホールでどのように聴こえるのか気になったので行ってきました。
発表会では舞台袖からしか聴けませんから毎回興味津々です。
率直な感想を言えば、幼いお子さんの場合、音量はお子さんの弾き方によって様々なように感じました。
よく鳴るお子さんの場合、大抵一音一音手首を振ってその勢いと重さで音を出しているように見えました。
一方レガート奏法で演奏したお子さんは、音楽的に弾けるものの音量が今一つパッとしないように感じました。(唯一スタカートは鳴ります)
と言いますのも、レガート奏法では自然な腕の重さを利用して、1フレーズごとに一つの腕の動きで演奏します。
そのため、腕そのものの重さが余りない小さなお子さんの場合、指に掛けられる重さに限界があるのです。
確かに音量がある方が舞台映えしそうですが、それでもやはり幼いうちから縦割りの音楽ではなくフレーズのまとまりを意識した音楽的な演奏を心掛けることは何より大切なことだと思います。
ただ大人顔負けの響きを求められるコンクールでは、結果を出すため第一関節の強化を目的としたそれ相応のトレーニングをする必要があります。
これはかなり根気の要る作業ですが、努力した分音が輝きますので、やる気のあるお子さんには(実はないお子さんにも)ハノンなどで取り組んで頂いています。
手っ取り早いのは指先を固めて弾く事ですが、脱力が身につかないうちからさせると弊害が多いように思います。
何事も一朝一夕にはいかないものですね。
長い目で、又将来を見据えて生徒さん一人一人の成長を見守りたいと思った1日でした。