発表曲の中から、カバレフスキー作曲「かわいいハリネズミ」について。
カバレフスキーは、1904年生まれのロシアの現代作曲家です。
子供向けの優れた作品を数多く残しました。(発表会でもお馴染みですね)
「かわいいハリネズミ」は、「35のやさしい小品集 こどもの冒険」の中の一曲です。
12小節の初めから終わりまで、8分音符の分散和音を両手のスタカートで刻んでいます。
鋭さのあるスタカートがハリネズミの針を、又ぶつかり合う2度の響きが、どこか滑稽な小動物の可愛いらしさを感じさせる曲です。
弾くには容易く感じられる小品ですが、これを聴かせる演奏にするのは、案外難しいのではないでしょうか。(リズムも単調ですし)
勢いと表現力、また両手のバランス感覚も要する曲だと思います。
ところで、実際のハリネズミはというと・・・
こ〜んな可愛い生き物なんですね。
思ったより短髪です。
私の楽譜の挿絵のハリネズミは、やたら長い針を持っていて、あれはヤマアラシなんじゃないかと思います。
ところで、ハリネズミの針ですが、あれは寄せ集まった毛なんですね。
と言っても、相当硬いようですが・・・