昨日、この春洗足学園音楽大学を卒業した生徒さんの卒業演奏を聴きに、ロゼシアターまで行ってきました。
卒業演奏会・・・とずっと思っていましたが、実は違うという事に会場に行って初めて気がつきました。
この日は、洗足の卒業生による「静岡支部開設30周年記念」のコンサートだったのです。
プログラムで出演者のプロフィールを読んで気がつきました。(年齢が様々な様でしたので)
ただその為か、期待していた以上に聴きごたえのある内容でした。
ピアノやマリンバには、ソロばかりでなくアンサンブルもあり楽しめましたが、特に圧巻だったのが、賛助出演されたヴァイオリンと電子ピアノの教授によるアンサンブルでした。
電子ピアノと言うと、会場で聴いたのはウン10年振り。
知り合いが参加するエレクトーンのコンクールを聴きに行った以来でしょうか。
当時は、(電子音というのは、最初はともかく聴き続けると耳が疲れるものだな)くらいにしか感じていませんでした。
ところが、私の知らぬ間にエレクトーンが進化したのか、はたまた演奏者のアレンジ又は力量のためなのか、その音色は時にオーケストラを思わせるものであったり、宇宙を表現するものであったりと、原曲に空間的な広がりと奥行きを与え、色彩豊かな音色を加えるものとなっていたのです。
この日のエレクトーンの位置付けが、ヴァイオリンの伴奏であったのも良かった一因かもしれません。
音量が抑えられていたせいか、聴き続けても耳が疲れる等という事もありませんでした。
エレクトーンに対する認識が、ガラリと変わったステージでした。
又ヴァイオリンの先生も大変陽気でオープンな方の様で、アンコールのチャールダーシュでは、ディナーショーよろしく客席横の扉から登場してお客さんを楽しませ、演奏しながら会場を練り歩き、最後は手拍子で大いに盛り上げて終わりました。
という訳で、すっかり何を目的で行ったのか分からなくなる程楽しめたコンサートでしたが、肝心の生徒さんの演奏は、緊張感のあるそれは立派なものでした。
4年間の研鑽ぶりをしっかり確認できました。
Mさん、ご卒業おめでとうございます。