羊と鋼の森、私もようやく読みました。
静かな北の一都市で、真摯にピアノと向き合う若き調律師の姿を描いた作品でした。
映画化されたんですよね。
それにしてはエピソードに欠ける気がしますが、どうなんでしょう。
さて、そんな羊と鋼の森に私も分入ってみました。
調律師さんにお借りしました。
どういう事かと言いますと、何故だか以前の私やたらとピアノの弦を切る事が多かったんです。
弦が切れると張り替えるのですが、この張り替えた弦というのはとても狂いやすいのです。
それで狂う度に調律師さんをお呼びするのも申し訳ない、出来れば自分で調整できたら良いのに、とボヤいていたら、調律師さんが使っていない道具を貸して下さったのです。
さらに調整の仕方を簡単にレクチャーして頂き、とりあえず準備万端(?)です。
そうしてしばらくした頃バチン!
見事に金属疲労した弦が切れました。
弦を張り替えて頂き、しばらくすると案の定音程が狂ってきました。
いよいよ調律師ワタナベの出番です。
とは言え、そこはアマチュアのすること、うまくいく訳はありません。
いえ、正確には一瞬上手く出来るのです。
とりあえず音程は戻ります。
音が揃った時には「私って天才かも」と調律師さんにラインしてしまった程。(図々しいですね)
でもすぐ狂ってしまうのです。
それは何度トライしても同じでした。
後で調律師さんにお聞きしたら、やはりそこにはコツがあるとのこと。
本の中の主人公があれ程頭を悩ませている世界ですから当然なんですけどね。
今更ながら、プロの技に敬意を払うのでした。