鍵盤ハーモニカの世界に足を踏み入れました。
きっかけは、松田昌先生のセミナー動画です。
セミナーそのものも楽しかったのですが、何より私が抱いていた鍵盤ハーモニカの印象がガラリと変わりました。
それまではピアノの代用品、又は学校教材くらいにしか思っていなかった鍵盤ハーモニカ。
実は、表現力豊かな演奏を実現できる立派な楽器だったんです。
それで購入してみました。
37鍵のメロディオンです。
鍵盤ハーモニカは鍵盤楽器のようで管楽器、つまり当たり前ですけど息を使います。
息は腹式呼吸で行います。
が、慣れないためでしょうか、息を吐く時お腹を出すのか引っ込めるのかすぐに分からなくなってしまうのです。
「あれ?音がならなくなっちゃった」と思ったら、吐いているつもりで息が充分出ていなかったり・・・
だいたい息つぎは口でするのか鼻でするのか、それすら分からない状態でした。
思えば小学生以来の鍵盤ハーモニカ。
恐ろしく時が経っています。
それでも昌先生の本を片手に、息つぎ、強弱、タンギングと少しずつ前進している今日この頃です。
それで感じた事ですが、息を使う楽器というのは、想いを息に乗せてストレートに表現できるものなんですね。
指を使って表現するより、より直接的に思えました。
又頻繁に行うブレスも、フレーズを感じ取るのに最適なもののように思えました。
もちろんピアノ演奏でもブレスはしますが、それは是が非でもしなければならない(息が足りなくなるなどという)ものではないので、ややもすれば忘れがちです。
それらを考え合わせると、演奏次第ではピアノを弾くことにも役立ちそうに思えましたので、今年の発表会に取り入れることに決めました。
子供たちにとっては新鮮さのない音色かとも思いますが、発表会には新しい風を吹き込んでもらえそうです。