今日は年小のお子さんの体験レッスンでした。
「体験レッスン」と一言で言いましても、先生によって、又お子さんの年齢やレッスン経験の有無によって、その内容は様々です。
又お母様の中には、一体体験レッスンとはどの様な事をするものなのか興味を抱かれている方もいらっしゃるのではないかと思います。
ですので今回は、今日私がおこなった初歩のお子さんに向けた体験レッスンの内容をご紹介したいと思います。
それでは、早速レッスン・スタート!
① まずはお母様とお子さんが向かい合っての「スティックトントン」
私の弾くピアノのリズムに合わせて、お子さんとお母様がお互いのスティックを打ち合います。
途中速さが変わりますが、フライングしても、それが楽しいひと時となります。
又レッスンの初めにお母様と共に体を動かすことで、お子さんの緊張感を解きほぐす狙いもあります。
② ◯のお指でトントントン
指番号を覚えるお稽古です。
私の言う「◯のお指で」(◯の中は数字です)を聞いて指定された指を用意し、その指同士をトントントンと打ち合わせます。
今回は、お子さんが数字を読めるということでしたので、カードの数字を読みながらの指合わせもしました。
③ 小鳥とカエル
ピアノの高低を覚えるお稽古です。
小鳥は高い音、カエルは低い音を私がピアノで鳴らします。
それを聴いて、どちらが鳴いたかを当てます。
その後、ピアノでも小鳥とカエルの音を見つけてもらい、ピアノは右が高い音、左は低い音が鳴る事を知ってもらいました。
④ 2つの黒鍵を見つけよう!
まずは、鍵盤は2つの黒鍵と3つの白鍵、3つの黒鍵と4つの白鍵の仲間で出来ていることを教えます。
次に大きな鍵盤シートから2つの黒鍵を見つけ、その上に立ってもらいます。
それが出来たら、今度はピアノで2つの黒鍵を見つけます。
こんな風に2つの黒鍵にサクランボのカードを差してもらいました。
今回のお子さんはあっさり見つけられましたが、まだ目線の定まっていないお子さんの場合は、2つの黒鍵を見つけることに苦戦することもあります。(個人差があるようです)
鍵盤は、この先黒鍵との関係性で覚えていきます。
⑤ ゾウさんのお鼻
脱力のお稽古です。
腰を少し屈めて腕を体の前にダランとゾウさんのお鼻の様に垂らします。
その腕を、私が持ち上げます。
脱力が出来ていれば重量感があるので、すぐに分かります。
次にその腕を不意に離します。
こちらも脱力が出来ていれば、腕は即座にダラリと垂れ下がるはずなのですが、これが案外難しいようです。
意識すればするほど力が入ってしまう(>_<)ようです。
脱力はピアノを弾く者にとって永遠のテーマですね。
大きな生徒さん(大人も含む)でも、未だに「力を抜いて」と言われ続けている方は案外多いのではないでしょうか?
脱力は、癖のついていない初歩の段階から意識することが大切です。
⑥ グーのでんぐり返し
スポンジボールを潰さないように軽く握ります。
ボールを持ったまま体の向こう側に向かって、手をでんぐり返しさせていきます。
これ以上でんぐり返し出来ないところまで来たら、手首からフワッと腕を上げて、また元の位置に戻します。
この動きを覚えたら、先ほどサクランボカードを差しておいた2つの黒鍵を、このグーのでんぐり返しで弾いていきます。
手首から腕を上げる動作は、ピアノ演奏において大切な基礎となる動きなので、初歩の段階から身につけられるよう指導していきます。
以上が本日の体験レッスンの内容です。
何だか盛り沢山のようですが、一つ一つは簡単な内容ですのであっという間に終了しました。(よく出来るお子さんだったせいもあります)
通常のレッスンよりかなり短いですが、少し物足りないくらいの方がお子さんの次への意欲に繋がるかと思います。
もちろんレッスンの前後には、きちんとご挨拶をして頂きました。
礼儀も大切なお稽古として学びます。
因みに私のレッスンは、3年間学んだリトミック、長年通わせて頂いた富士市の「子供の音楽教育を考える会」で受講させて頂いた様々な先生の講座(特に定期的に受けた藤原亜津子先生のバスティン講座)などから出来上がっています。(オリジナルな部分もあります)
いかがでしたか?
いくらかでも参考になりましたでしょうか?
でしたら幸いです。